メタボにあこがれる


人間ドッグへ行った。
血液採取で看護師さんが突き刺した針が血管を突き破って血が噴出するハプニングや、某上場メーカーの上司と部下のペアの後という順番で検査を受けることになったために、二人が大声で話す機密情報がずーっと耳に入ってきたなどということは横に置いといて、さて問診である。


「 気になることはあります? 」と医者。
「 時々、クラ〜として意識が遠くなることがあるのですが… 」と私。

医者は待ってましたとばかり、少し笑いをこらえた楽しそうな顔でこんなことを言う。
「 いやぁ、栄養失調ですよ!( キッパリ )
こんなメタボばやりの時代に栄養失調の人がいるなんて。僕は医者になって初めてお目にかかりました。」


………………………

そうかぁ、栄養失調かぁ。我が家の粗食はここまでに効果があったのかぁ、と感無量であった。



家に帰って奥さんに話をすると、
「 でしょう。みんな栄養取りすぎなのよね。」
で、お終いになってしまった。


少し寂しい…。