2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

難しいのは納得してもらうこと

「 正論、善人 」これが一番始末が悪い。 CSRの議論で多いのがこれです。いわゆる学識経験者、正義のNGO・NPO、コンサルタントなどの先生方のおっしゃることは正論であり、それなので誰も正面きって反論はできません。だから 「はい、分かりました …

正義の味方

このところCSRの専門家という人たちが跋扈している。SOX法ほどではないが、NPO系、SRI評価系、シンクタンク系、と参入者も幅広い。偽装事件にかかわるコンプライアンスやISO規格化などをネタに 「 では御社のCSRの現状を無料で評価してあ…

経営者の器量

企業の経営者というのは、たいへんな重責を負っています。一瞬たりとも気を休めることができず、努力を怠ることもできません。経営者であることはそのストレスや責任に見合うほどの価値がないと思うかもしれません。経営者の献身があるからこそ、多くの社員…

お客さま、それはご婦人用です

これも十数年前のこと。奥さんがインフルエンザに罹り高熱を出して寝込んで四日目。替えの下着がなくなったので買ってくるように頼まれた。私は近所のニチイ( 今は買収されてサティになっている )へと出かけて行った。 さすがに女性の下着売り場に足を踏み…

お客さん、ちょっと管理室まで…

十数年前、当時4才の娘の洋服を買ってやろうと、社用での外出ついでに○急百貨店の子供服売り場でごそごそと探しものをしていると、私服の警備員( その時は警備員だとは分からなかった )が来て、「 お客さん、ちょっと管理室までご同行をお願いします 」と…

柏屋薄皮饅頭

黒糖入りの薄皮でたっぷりの餡が包まれたぜいたくさ 柏屋薄皮饅頭といえば全国的に知られた郡山の名物。たっぷりの餡が風味の良い薄い皮でやさしく包みこまれ、丁寧に蒸しあげられている。 皮はあくまでも薄く、餡はきめ細かく、甘さは淡いのに深みがある。…

萩の月

宮城野の名月を食す カスタードクリームをカステラで包んだ仙台の銘菓。 萩の花が咲き乱れる宮城野の空に浮かぶ名月をイメージしたお菓子である。見事に丸い。その名前は宮城県の県花がミヤギノハギであることにちなんでいるとのこと。 濃厚なのにとろけるよ…

転載します

━━━━━━━━━━━━ 全駐労の喜劇、国民の悲劇 ━━━━━━━━━━━━ 平井 修一 公立保育園の保母さんをしている長女が嘆く。 「組合活動に熱心な人たちは、自分の待遇ばかりを主張している。一番大事な子供のことなんて二の次なのよ」 全駐労が16年ぶりにストを行った。 …

好き嫌いで議論する

会議で議論になるといつも理屈で他人を言い負かす人がいる。 負けた人には何だかごまかされたような気分が残る。 会議の秘訣。 そんな時は、「 正しいのか、正しくないのか 」での議論はしない。 「 好きか嫌いか、もしくは楽しいか楽しくないかで主張する …

メッセージを持つ

「 私たちの会社は、こういうことが言いたいのです 」ということはCSRレポートで直接訴えるよりも、提供しているサービスや製品を利用したお客様の口から自発的に、 「 これは、こういう意味なんだな 」とか 「 こういうことをやろうとしてるんだな 」 と…

お客様は幸せだなぁと思っていますか

会社は世の中をより良くするために存在している。 今まさに生きるために食料を探している人にはパンが必要だ。ダイヤモンドでは役に立たない。 日本でうつ病になる会社員が多いように、精神的な飢餓状態が今の日本をはじめとする先進国にはあるのだろう。本…

すべてを同時に達成するためには

現在のCSR議論は「 現在価値や理念論 」から、「 企業の実務のなかに社会・環境の要素をどう取り入れるか 」というテーマに移っており、その基本となるのが「 マテリアリティ( Materiality:重要性 )」だと言われています。 「 マテリアリティ 」とは、…

意識を変えてくれたもの

シャボン玉石けん会長の森田光徳さんが9月にお亡くなりになったことを人づてに聞いた。 「 環境に良い、を謳い文句にしている製品は胡散臭い 」とそれまで思っていた私の意識を、シャボン玉石けんは変えてくれました。感謝の意味も込めて当時のエントリーを…

NHK受信料、家族割引を拡充、訪問集金は廃止

NHKは家族割引の拡充などを柱とする新たな受信料制度を2008年度から導入する方針を固めた。訪問集金廃止や「 事業所割引 」の導入も含め、15日から視聴者の意見募集を始めた。9月末に経営委員会が却下した約7%の値下げを柱とする経営計画案 ( …

ドロボーと同じだ

不祥事が原因と言われているNHK受信料の不払い。不祥事をきっかけに払わない人たちが多くなったのも確かだろう。けど、NHKへお金を納めるのは当然のことであると、視聴者をお客さんとは考えていないNHKの体質に根本的な問題があると思う。 実は、私…

事業は人なり

松下幸之助は、「 松下電器は何をつくる会社か 」と尋ねられたら、「 松下電器は人をつくるところです。あわせて電気器具をつくっております。こうお答えしなさい 」 と従業員に話していた。 強い競争力もブランドも、究極的には人がつくるもの。トヨタもま…

人の幸せを軸とした経営

SR規格(ISO26000)、企業行動をより良い方向に誘導するために規格は必要なのでしょうが、この裏にある価値観は従来の産業資本主義の延長のように感じます。つまり、これまでのグローバリズムの企業活動はどちらかというと、「 企業の世界 」と「 …

プロセスを見よう

いまの世の中、とにかく「 結果 」ばかりが重視されている。いい成績を取ったヤツがイチバン偉い。偉いヤツは人よりたくさんほめられるし、いい地位やお金がたくさんもらえる。だからみんな、「 結果が欲しい 」と言う。というか、結果を出してそれに見合っ…

日本人が本来もっていた 「 美しさ 」、「 上質さ 」

かつて日本の社会のいたるところに、上質な人間がいました。たとえ経済的に豊かではなくとも高邁に振る舞い、上に媚びず下には謙虚に接し、自己主張することもなく、他に善かれかしと思いやる ------ そんな美徳を持った日本人がたくさんいました。 また、そ…

かま風呂

ゆずの香りほのかに 白鳳の昔、壬申の乱( 672年 )に於て大海人皇子( 後の天武天皇 ) 戦い利あらず洛北の地、矢背の里(現在の八瀬の里 ) に難を避けられし時たまたま敵の流矢が御背にあたりその傷御平癒のため、里人竃風呂を築きたりしを追想し、大…

かす巻き

ザラメのジャリジャリ感を楽しむ カステラの底に残るザラメ、妖しいおいしさである。 関東へ来てがっかりしたのが、このザラメのところをわざわざこそげ落としてカステラを食べる風習があるということだ。昔職場で、お客様からいただいたカステラが切り分け…

求められるもの

今、消費者が企業に求めているのは、商品の品質や安さではない。そんなものは備わっていてあたりまえなのである。お客様が企業に求めるもの、それは、もっと崇高な社会的存在意義である。 なぜ、その会社が存在しているのか。 その存在によって社会はどう良…

千載一遇のチャンスを迎えている

本来あるべき企業の目的とは、優れた商品をつくり、優れたサービスを提供し、社会に貢献することである。 ところが現在の日本では、企業買収が繰り返され、リストラは日常化し、米国経済の後を追って企業経営はマネーゲームと化している。誰もが実感のない見…

賃金格差を考える

国税庁の民間給与実態統計調査結果からも賃金の男女別格差が明らかだが、今日本で目立つ議論がこの、同一労働=同一賃金化の実現といった格差是正の問題である。 偽装請負もパート化も根幹はここに行き着く。ホワイトカラーエグゼンプションの議論ももそうか…

労働問題における米国の戦略

コーポレートガバナンスや経営術、会計方式などをグルーバルスタンダードとして採用させ、その普及と宣伝に努め、そこから外れるものは容赦なく切り捨てるのが米国の典型的なやり口だ。 日本でも、学識経験者や官僚の主導によって導入されている。これと同じ…

幸せだなあと感じながら生きている

バーテンダーの方が書かれた本を、たまたま2冊続けて読みました。 1冊は 毛利 隆雄 さんの「 マティーニ・イズム 」です。目指してなったわけではないバーテンダーという職業にやがて真摯に向き合い、「 技は神様、心は仏様 」といわれるようになった方で…

山田屋まんじゅう

口の中でサラっと広がるこし餡の味わい 薄皮からこし餡の淡い紫色が透ける上品なおまんじゅう。直径3センチほどの極々小さなひと口サイズが可愛らしい。 最上級の北海道十勝産小豆を添加物を一切加えずに丹念に練り上げたきめ細やかなこし餡は口の中でサラ…

地道な努力

大鵬という、その図体だけでも何千里もあるという、それはもう常識を超えた馬鹿デカい想像上の鳥がいるんです。とにかくデカいですから、もう九万里もの高さにグングン上昇して、それだけの風をその翼の下に積んでからでないと、目的地に向かって飛ぶことが…

正しいより楽しい

正論を口にするとき、人はどうしても 「 自分は正しいことをしているんだ 」 と思い込んで、妙に居丈高になってしまいがちです。つい、教え諭したり、説教したり、訓示を垂れたりしてしまいます。でも、いくらその中身が正しいことであっても、上から目線で…

インナーコミュニケーション

会社に勤めていれば誰でも会社の方針とその施策に、なんかちがっているんじゃないのという気持ちを感じたことがあるでしょう。 それはきっと、みなさんが人の気持ちが分かる人だからです。しかし、人の気持ちが分かるからといって会社の方針を変更させること…