かま風呂

ゆずの香りほのかに


白鳳の昔、壬申の乱( 672年 )に於て大海人皇子( 後の天武天皇 ) 戦い利あらず洛北の地、矢背の里(現在の八瀬の里 ) に難を避けられし時たまたま敵の流矢が御背にあたりその傷御平癒のため、里人竃風呂を築きたりしを追想し、大原女家主人珍菓を作りて 「 かま風呂 」と名づく。

かま風呂というのは湯気で体を温める蒸し風呂のことで、現在も八瀬かまぶろ温泉として2軒の宿が営業している。このかま風呂を焼きまんじゅうにしたのが大原女家の 「 かま風呂 」である。

ゆずの香りをいかした手忙の白あんが特徴。黒糖風味の小豆あんもある。