今日の一冊

足るを知る

知人者智 自知者明 勝人者力 自勝者強 知足者富 強行者志有 不失其所者久 死而不亡者寿 人間を知る者は知恵者である 自分を知る者は聡明、すなわち物事の分別がある。 人に勝つ者は力が強いだけだが 自分に打ち勝つ者は心(意志)が強い者である。 足るを知…

こだわり

「 判る人だけ来てくれればいいんです。それがオーナーのポリシーですから。 」 ワインはおいしい。でも、このもてなしの心のなさはどうなんだろう。自著本で自慢していたイングリシュガーデンは枯れるにまかせたまま。テラスの腐った床はロープを張って立ち…

命をいただく

坂本さんは食肉加工センターで働くお父さんである。 坂本さんの職場では、毎日毎日たくさんの牛が殺され、その肉が市場に卸されている。 牛を殺すとき、牛と目が合う。 そのたびに坂本さんは、 「 いつかやめよう、いつかやめよう」 と思っていた。 ある日の…

知性体

人は不完全な知性体である。 真の知性体は罪もない一般市民の上に爆弾を落としたりはしない。 指導者のそんな命令に従いはしないし、そもそもそんな命令を出す者を指導者に選んだりはしない。 協調の可能性があるというのに争いを選択したりはしない。 自分…

不寛容

人は不寛容である。 生物に個体差があるのはあたりまえである。頭の回転が早い者もいれば、じっくりと考える時間が必要な者もいる。器用な者もいれば細かなことが苦手な者もいる。背が高い者、低い者、皮膚の色が白い者、黄色い者。それは単なる差異にすぎな…

倫理

人の倫理観は麻痺している。 人自身はそのことに気がついていない。倫理観の麻痺した者が「 私は倫理観が麻痺している 」 と気づくことはあり得ないから。 広島、長崎に原子爆弾を落としたのは正しいことだったと信じているアメリカ人が大勢いる。それは論理…

半ケツとゴミ拾い

■俺も動こう、何かをやろう 午前6時、新宿駅東口広場。ここから僕の1日は始まります。 日本一、いや世界一往来が多いといっても 過言ではないこの広場のゴミを拾い、 それから大学に行く。 そんな生活を始めて約半年が経ちました。 きっかけは1本の映画で…

つなげる力

「 すごいスキルをお持ちのようだけど、なんなんだろうなこの人 」 薦められて勝間和代さんの本を3冊まとめて読んだ。どれもベストセラーだそうだ。開陳されている知識やスキルにすごいなぁと素直に関心してしまう。でも、次を読もうとは思わない。 違和感…

個人商店の時代

「 お客さんに喜んでいただくため 」、商品に、サービスに、おもてなしに、徹底的にこだわる個人商店。それが、JR新宿駅東口を出て左へ徒歩15秒、駅ビル ルミネB1にあるセルフサービスのカフェ「 ベルク 」である。 理想としたのは、 食べたいときに食…

幸い

幸いとは、お金や地位などの外的物質的なものに関わりなく、純粋に心の有り様なのである。 花が「 咲く 」のと、人の「 幸い 」は同根である。「 幸い 」は「 さきはひ 」で、「 さく 」と「 はひ 」に分かれる。「 さく 」は「 咲く 」である。ものがそのピ…

伝えたかったこと

松下幸之助が語りかけてくる。 仕事で成功するための考え方や、生きがいを見つける方法などの語りから、「 経営の神様 」と呼ばれた、人心を掌握した経営者の根本が伝わってくる。 野球の選手が勝っても泣き、負けても泣くというような、全身全霊を打ち込ん…

人を好きになる

会社とは人の役に立つ存在であることです。それは、他人の幸せのために貢献することにかかっています。そのためには、他人に関心や思いやりを持って仕事するということでしょう。 利己という枠を乗り越え他人の幸せを考えて働くことの大切さ、そしてそれを実…

製造業の原点

経常利益率35%超を37年間継続。1日に500件以上もの注文に即日対応、そのうち8割が即日納品。あとの2割も即納できるのだが、明日の仕事がなくなるからと自信満々に言う。こんな経営で上場したのが町工場であったエーワン精密である。旋盤治具であ…

会社は誰のために

初めて受け入れた養護学校からの就業体験。 知的障害をもった二人の少女の就業体験が終わろうとする前日のこと。日本理化学工業の十数人の社員全員が大山専務( 現会長 )を取り囲んだ。「 あの子たち、明日で就業体験が終わってしまいます。どうか、大山さ…

淡々と流れる 「 この仕事が好き 」という想い

効率化、経費削減で金儲けを優先して安全をないがしろにした結果、最悪の事故を起こした鉄道会社。その廃線となった鉄道は地域のライフラインであった。接客業に軸足を移し、地域に支えられて第三セクターとして鮮やかな再生を遂げた福井えちぜん鉄道。 お金…

職場のイヤな奴

「 クソッタレ 」な奴がいると、職場での人間関係は悪くなり、組織のパフォーマンスは低下し、そして経営にダメージをもたらす。クソッタレは標的にした部下や同僚にダメージをあたえるだけではない。彼らの卑劣な行為を目にした社員、家族、友人、さらには…

「なぜ?」という問いかけを常にする。

私の悪い癖に、すぐに納得してしまうということがあります。理由を言われると、「 あっ、そうなんだ 」と納得してしまう。思考に深さがありません。このような浅い考えが習慣化してしまうと、予想外の視点で質問された場合、対応できません。そこまで考えて…

行動を科学する

どんな人であっても自分が望むものを得ようと行動し、望まないものを避けようと行動している。結果を変えるには、そこに至る行動を変えなければならない。行動分析は結果だけでなく、結果を生むプロセス、すなわち行動にも目を向けることである。 日本企業は…

水不足な世界

これから水紛争が頻発しそうな地域はどこか。水資源の使用量が世界の他の地域と比べて圧倒的に高く、しかも使用量が急増しているアジア地域である。 人間が利用しやすい河川や湖沼の水は地球の淡水の0.3%。灌漑のための水の大半は地下水を汲み上げること…

グーグルという規範

「 邪悪であってはいけない 」グーグルでは、意思決定を行うときに 「 それが邪悪なことではないか 」と発想する。ある事業を進めるかどうか、どういったシステムを構築するかの判断基準として、最も重視するのは、金儲けできるかどうかということ以前に、「…

10年つきあう

資産運用では、いついかなる時も「 今 」の正解を求めてはいけない。 「 今 」ではなく、「 将来の納得 」のために行動するのが、投資の本来のあり方なのだ。そのためには、これから先、将来にわたって人々の生活にとってずっと必要なものを、ひとつひとつあ…

「べき論」はいらない

「 やるべき 」という行動を伴わない 「 べき論 」 と、最後まで 「 やり抜く 」こととは、まったく別である。 「 べき論 」を語る人たちはきわめて多い。「 社内を改革すべき 」と声高に叫ぶひとはどこの会社にもたくさんいる。居酒屋へ行けばこの種の激論…

千年、働いてきました

安政元年( 1854年 )創業の勇心酒造、当主の徳山孝はこう話す。 西洋のヒューマニズムを 「 人道主義 」と訳してきたのは、とんでもない誤訳やと思うんです。ある学者が言うてましたが、あれは 「 人間中心主義 」 と訳すべきなんです。つまり、何事も…

何のために働いていますか

不覚にも涙が出た。私は誰のため、何のために働いているのか働いている意味はあるのか、改めて真剣に考えた。 逃げてはいけない、とそう思った。 金儲けじゃなく、大義名分でもなく。 引用文献:「 青い空と大粒の涙 」 伊藤弘美 著、大村書店 刊

ミッチェル・メイという生き方

< ミッチェル・メイ …… Mitchell May > ミドル・ネームは「 モーゼス 」。全米で五指にはいる著名なヒーラーであり、かつ、現オーガニックフードメーカー、シナジーカンパニーCEO( 最高経営責任者 )。 自然療法医の資格をもち、心理学の博士号も併せ…

シンプルな法則

「 中傷を耳にし、わが身の行ないを改めることのできる者は幸せだ 」 ( ウィリアム・シェークスピア『 空騒ぎ 』より ) 他人を不愉快にする行動の大半は、どんな状況においても必要以上に 「 勝とう 」と努力することから生じている。人を傷つけるコメント…

青年に告ぐ

どこの國でも青年は、「 民族のさわやかな春 」である、あるいは、「 祖国の聖なる春 」であると、云われております。青年が、時代の汚れに染まるほど惜しいことはありません。昔から酔生夢死という言葉があります。 しかるに現代は、日常生活がますます忙し…

良い人になりましょう。

一日を幸せな気分にして人生までをも変えることができるのは、ちょっとした思いやり、すなわち、微笑み、心遣い、ほめ言葉、親切である。 社長であれ、PTA会長であれ、思春期の娘と会話がしたい男親であれ、ナイスなパワーは、なかなか目標が達成できない…

日本の経営を支えるもの

それは現場の力である。経営者が自分の保身しか考えていなくとも日本の会社がこれまでもってきたのはひとえに「 現場の力 」である。そして経営の全ては、つまるところ経営戦略などではなく経営人材に負っているのである。 経営や企業統治を担う人々の質が劣…

幸せな人は、自分より上は見ない

人間社会はすべて比較論で成り立っている。よく「 人は人、自分は自分 」と言われるが、現実的にはそんなふうに達観することは不可能に近い。人間というのは他人と自分を比べずにはいられない動物だからだ。 ギャンブルを楽しむコツは、勝つことを目的にしな…