個人商店の時代
「 お客さんに喜んでいただくため 」、商品に、サービスに、おもてなしに、徹底的にこだわる個人商店。それが、JR新宿駅東口を出て左へ徒歩15秒、駅ビル ルミネB1にあるセルフサービスのカフェ「 ベルク 」である。
理想としたのは、
- 食べたいときに食べたいものが食べられる
- しかもちょうどいい値段で。ばつぐんの美味しさで。
- お店の人もちょうどいい感じがいい。つかずはなれず何気に気にしてほしい。
- 一人でも入れて、人も連れていけて、その人がとても気に入ってくれるような店。
- 発見がある店。
- 癒されて元気になる店。
- 気分転換にもなる店。
- お店の人が楽しそうに一生懸命やっているのが伝わってくる店。
- ささやかなあたりまえの幸せがある店。
そして、ベルクは新宿駅という世界最大の乗降客数を誇る駅の改札口側という雑踏の中で、18年間独自の文化を築き上げてきた。「早い・安い・うまい」だけではなく、「 一人で気軽に束の間の贅沢が味わえる店 」として、「 ホンモノ 」になった。
駅ビル側のいじめ、大手チェーン店が全く同じような店をすぐ隣に出店するという嫌がらせなどものともせず、まっとうな店であるベルクは多くのお客様の支持を得ている。
大手といったって資本があるだけ、やってる奴らは単なるサラリーマンの寄せ集め、なにするものぞ、という商売人としての気概が感じられる一冊である。
引用文献: 「 新宿駅最後の小さなお店ベルク 」 井野 朋也 著、ブルース・インターアクションズ 刊