グーグルという規範


「 邪悪であってはいけない 」

グーグルでは、意思決定を行うときに 「 それが邪悪なことではないか 」と発想する。ある事業を進めるかどうか、どういったシステムを構築するかの判断基準として、最も重視するのは、金儲けできるかどうかということ以前に、「 それが社会的に邪悪なことではない 」ということであり、それのことが文化としてグーグルに根付いている。

もちろん、人によって邪悪さについての意見は少し異なるかもしれないが、大部分の人はそれに関する的確な考え方を持っているものだ。
もし百人の平均的な人たちに尋ねれば、どちらが正しいか、ほとんどみんな一致すると思うよ。
エリック・シュミット


グーグルは圧倒的な性善説で動いている。
「 企業と社会のあり方」や「組織のあり方」の正しさをグーグルは有言実行かつ理想的な形で体現した。創意工夫や創造性を発揮する人間というものの善性と、テクノロジーが牽引するインターネットの可能性を完全にオーバーラップさせる。

私たちは、グーグルを「 世界をより良い場所にするための機関 」にしたいと切望している。
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引用文献: 「ウェブ時代 5つの定理 」 梅田 望夫 著、 文藝春秋社 刊