SRI

有害企業リスト100

企業が排出する有害物質の総量に注目しランク付けをした「 Toxic 100 Index 」 がマサチューセッツ大学の研究チームにより発表されている。 2008年版では、米国で活動する海外企業が新たに含まれている。日本企業も4社がランクインしている。1位:デュポン…

10年つきあう

資産運用では、いついかなる時も「 今 」の正解を求めてはいけない。 「 今 」ではなく、「 将来の納得 」のために行動するのが、投資の本来のあり方なのだ。そのためには、これから先、将来にわたって人々の生活にとってずっと必要なものを、ひとつひとつあ…

歴史は繰り返す

株価がイケイケどんどんの上昇基調の頃にはかまびしかったSRI論議が、今ではちっとも聞こえてこない。懸念していたとおり、サブプライム問題を契機に株価大暴落になったからだ。SRI あれこれと 《 その8 》 SRI あれこれと 《 その9 》 要するに…

未来を作る投資家になろうキャンペーン その2

> =====(ここから開始 『 松下幸之助 』 風に ) ======================== お金さえ儲かればそれでええとしてきた企業が淘汰され始めてますな。 これからのビジネスに求められるのは、 文化、美学、従業員、お客様、地域社会、 それと環境への暖かなまなざ…

誰のための情報開示なのか

この季節、企業評価やCSR格付け、統計調査や学術研究のための調査票やらアンケートやらが毎日のように企業のCSR担当者のところへ送られて来て、対応する側は大変な状況になっています。CSRが流行ってきたためなのでしょう、ここ数年でその数は格段…

企業評価指標はどこまで使えるのか

英国のSRI( 社会的責任投資 )調査機関であるEIRIS( Ethical Investment Research Service )社が、責任ある企業活動に関する世界の企業に見られる現状と傾向、将来予測について分析した調査結果を発表している。「 The state of responsible busi…

仲良しグループでないとね

SRIの普及・発展を目的とするNPOに質問状を送ったりしていたら、すごく嫌われてしまったようだ。 このレポートは、これまで会員とメールマガジンにご登録の皆様にお送りしてきましたが、本年11月以降の発行分からは会員だけにお送りすることになりま…

評価会社は信用できますか

サブプライムローン問題で格付け会社に調査が入っている。恣意的な格付けを行った責任が問われている。欧州連合(EU)も、ポルトガルのポルトで開いた非公式財務相理事会で、米国の低所得者向け住宅融資(サブプライムローン)焦げ付き問題をめぐり、格付…

納得できれば投資する

欧米に比べてSRIが広まらない。業界関係者は「 政府の支援策がないから 」とか「 投資家の意識が低いから 」とか、他人のせいにばかりしている。 でも自分のお金を出す側としては、「 ほんとうに、SRIって社会の役に立っているのですか? 」 と言いた…

未来を作る投資家になろうキャンペーン

> =====(ここから開始 『 田口トモロヲ 』 風に ) ======================== お金さえ儲かればそれでよしとしてきた企業が淘汰され始めています。 これからのビジネスに求められるのは、 文化であり、美学であり、従業員、お客さま、地域社会、 そして環境…

あれこれと 《 その14 》

「 欧米では… 」 というものまねや追従を脱却して世界にない日本発のSRIを創りましょう。私たちが自分自身の手でこの世の中を良くしていくために。 これからのCSR企業を育てるために … 「 グローイングCSR ファンド 」 脱ものまね・批評より実践 … …

あれこれと 《 その13 》

SRIを喧伝する方が強調する、「 CSRに優れた会社は、投資対象として良い( = 儲かる ) 」 という考え方はそもそも成立するのでしょうか。CSRに費用をかけることのできる会社には余裕があるし、将来の必要性に備えて投資をしているということでし…

あれこれと 《 その12 》

「 社会的、倫理的に正しいことをしている会社 」 という範囲に投資対象銘柄が制限されることは、投資チャンスを制約することになりますし、投資対象の業種などに偏りが出る可能性もあり、理論上は 「 優れている投資手法 」 ということにはなりません。 C…

あれこれと 《 番外編 》

SRIの普及・発展を目的とするNPOが「SRIの定義」という言葉を使って他人を批判している。 「 環境ファンド 」 の記事が続きますが、その前に、いわゆる環境問題をテーマにしたファンドはSRIなのか? という声を聞きます。これはSRIの定義にか…

あれこれと 《 その11 》

SRIファンドの存在価値として 「 CSR評価 」にこそ意味があるように言われていますが、リターン( 運用結果 )がなければ投資家の支持は得られません。リターンを出せないSRIファンドは運用に問題があるということです。ところがSRI的にスクリー…

あれこれと 《 その10 》

私たちがお金を使う理由は、主に2つあります。ひとつは消費、もうひとつは投資です。 「 好き 」、「 欲しい 」 という感情が消費の本質です。だから消費とは、自分の満足と自分のお金との交換です。一方、投資の本質は価値交換です。株式投資だと、将来の…

あれこれと 《 その9 》

SRIを今後どう発展させていくのか。株式市況頼みではなく、社会貢献意識の向上に委ねるのでもなく、仕組みとして考えていく段階に来ていると思います。SRI投資は「なんとなく良さそうだから 」 という気分だけでするものではありません。投資である限…

あれこれと 《 その8 》

「 良いことに投資するのはあたりまえ 」 という社会の雰囲気が醸成されるといいなと思います。 そのためには「 良いこと 」 とは具体的には何なのかを、そしてそれをどのように説明すれば、実感してもらい、共感して納得して、そこに投資してもらえるのかを…

あれこれと 《 その7 》

こんなSRIファンドはいかがでしょうか。【 ファンドの概要 】 投資対象が異なる10本のファンドからなる 「 SRI テーマ別セレクト・ファンド 」 10本のファンドは、 「 環境保全 」、「 水 」、「 エネルギー 」、「 コンプライアンス 」、「 人権問題…

あれこれと 《 その6 》

2006 年9 月18 日付けの日本経済新聞にPRI( Principles for Responsible Investment :責任投資原則 ) が大きく取り上げられ、環境の問題、社会の問題および企業統治の問題が、機関投資家が運用するポートフォリオのパフォーマンスに影響を及ぼすように…

あれこれと 《 その5 》

今回はSRIファンドがこれまでどうなっていたかを見てみましょう。先ずは、SRIファンドは運用対象となった企業に対してどのような直接的な影響を与えたのか、です。 SRIファンドでは銘柄選定のために、定期的に( 多くの場合は1 年に1 度 )公開企業…

あれこれと 《 号外 》

昨日、社会的責任投資フォーラムに言及したからなのか、以下のメールが送られてきました。 “ SRIについての 「 定義付け 」 が必要であり ” には大賛成です。是非、私も検討メンバーに入れてくださいませ。よろしくお願いします。 ◆◆SIF-Japan からのお知…

あれこれと 《 その4 》

環境やCSRへの関心の高さと株式市場の好調さとがあいまって、SRIファンドが脚光を浴びている。 「 環境ファンド、1年で倍増・個人マネー流入 」 環境問題をテーマにした投資信託に個人マネーの流入が加速している。環境保全に取り組む世界の企業の株…

あれこれと 《 その3 》

2006 年9 月1日( 金 )、環境省主催の 「 環境と金融に関する懇談会 」 意見交換会において 「 SRIファンドの投資結果で社会がどうなったかを投資家へフィードバックする仕組みがあれば、企業の行動を変え、投資家も増やせるのではないか 」という主旨…

あれこれと 《 その2 》

2005年10月、UNEP-FI ( 国連環境計画金融イニシアティブ ) は、それまで議論が続いていた受託者責任に関しての研究報告を公表し、ESG ( Environmental, Social and Governance : 環境、社会、コーポレートガバナンス ) の要素を投資意思決定に組み込…

あれこれと 《 その1 》

「SRIファンド」が買われている。 環境意識の高まりやCSRの一般化、ESG(Environmental, Social and Governance:環境、社会、コーポレートガバナンス、のことを3つあわせて略してこう言う。この方面の人たちは3文字略語が大好きらしい。)の考え…