あれこれと 《 その3 》


2006 年9 月1日( 金 )、環境省主催の 「 環境と金融に関する懇談会 」 意見交換会において 「 SRIファンドの投資結果で社会がどうなったかを投資家へフィードバックする仕組みがあれば、企業の行動を変え、投資家も増やせるのではないか 」という主旨の議論があった。

SRIファンドといっても特別な評価がされている訳でもなく、一般のファンドと同じくパフォーマンス ( 運用成績 = ファンドの基準価格 ) のみで評価されている。しかし、SRIの本来の意義である 「 社会への貢献 」 基本にした評価指標が示されるのであれば、SRIの意味がより良く理解されるのではないかということである。

SRIファンドは一般のファンドとは違う価値観で存在する。
単に 「 儲かりさえすればよい 」 ではなく、 「 社会の役に立ちたい 」 という投資家の『 志 』に応えた証として評価される指標が必要だと考えあっれている。SRIファンドを組成するためには専門機関が調査をして、 「 エコ度なりCSR度 」 で企業を選定している訳だから、ファンドの組入れ銘柄に選定され運用された結果として、 「 エコ度なりCSR度 」 がどの程度向上したかを開示して 「 SRIファンドが実際に社会のお役に立っている 」 ことを目に見えるものにすることは可能だと思われる。
例えば、 「 パフォーマンス 」 と 「 社会へのお役立ち度 」 での二次元評価ができると、SRIファンド拡大につながるのではないかということだ。



(次に続く)


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