あれこれと 《 番外編 》


SRIの普及・発展を目的とするNPOが「SRIの定義」という言葉を使って他人を批判している。

「 環境ファンド 」 の記事が続きますが、その前に、いわゆる環境問題をテーマにしたファンドはSRIなのか? という声を聞きます。

これはSRIの定義にかかわる問題ですが、広義のSRIには分類されるものの、投資対象会社の環境・社会 ( EやS ) に関する評価基準を持たずに銘柄選定をしているのであれば、コア的なSRIには入らないだろうというのが本レポート筆者の考えです。


…… ( 途中 省略 )……


環境関連銘柄を証券化 10社対象 日興が店舗販売 ( 07/8/6 日経金融 )


☆これはカバードワラントと呼ばれる金融派生商品で広義のSRIにも入らないとみるべきでしょう。単に、ワラントの対象銘柄が環境にも関連している企業ということですから・・・


…… ( 以下 省略 )……


「 SRIの定義 」 といったって、世間一般の共通認識として通用しているものなんてないわけですし、「定義から外れているのでSRIではない 」 とこのNPOが主張する「 広義のSRI 」とか「コア的なSRI」とかについての説明も解説もレポートには記載されていません。HPのどこかにあるのかと捜してみましたが気配すら微塵もないのです。

「 ○○の定義からすると 」などと言われると、なんとなく 「 そうかな 」 という気分になるのですが、実は、話し手は全くの自分の主観で断定しておきながら他人には客観的事実であるかのように見せるという、なんとも姑息な表現であります。


でもまさかそんなことはあるまいと考えを改め、「 定義 」の内容を問い合わせてみたのですが1週間以上何のレスもなく、督促した結果、昨日やっと以下のメールが返ってきました。

社会的責任投資○○○○○事務局です。


お問い合わせいただきました件ですが、申し訳ございませんが、会員ではない方からの個別のお問い合わせには対応していません。


「 SRI定義 」については、近日中にウェブ上で公表する予定ですので、ご覧いただければ幸いです。


以上、ご返信が遅くなりましたが、あしからずご了承ください。

レポートを送ってきているのに 「 こりゃなんじゃいな 」 と思う、木で鼻をくくる対応でした。定義を作るのがまだであるのなら 「 今考えているところです。先走ってしまいました。 」 と正直に言えばいいのに、こんな対応されると 「 公表されるという定義も信用できないなぁ 」 と私は思ってしまうのです。

それでも、返事をくれるだけマシな方かもしれません、NPOにしては。



( 今回は番外編です )

SRI あれこれと まとめて読む。