納得できれば投資する

欧米に比べてSRIが広まらない。業界関係者は「 政府の支援策がないから 」とか「 投資家の意識が低いから 」とか、他人のせいにばかりしている。
でも自分のお金を出す側としては、「 ほんとうに、SRIって社会の役に立っているのですか? 」 と言いたいんじゃないかな。自分のお金が社会を良くすることに役に立っていることを実感することができない。
評価会社や格付機関は 「 各企業のCSR度をきちんと評価しています。」 と言っているけれど、どこを、どんな基準で、どのように評価しているのか、きちんと説明していない。そこを聞くと、 「 その部分こそが我々のノウハウだから明かせない。」 と言う。

ほんとにそうなんですか ? その程度で流出するノウハウなら誰がやっても同じなのでは ?
評価会社や格付機関は、企業に対しては 「 聞かれたことに誠実に開示しなさい。それが企業としての社会的責任です。」 などと問答無用になるくせに、それはずるいんじゃないのと思う。

どこを、どんな基準で、どのように評価しているのかを開示しないと、SRI自体が胡散臭いものに思われかねないと危惧しています。 そして、投資した結果がどうなったのかも開示しないとね。サブプライム問題だって、格付機関が恣意的に格付をしてきたことの責任が問われているわけですよね。


投資をした人たちが実感できるような説明が必要だと思います。納得さえできれば社会のお役に立ちたいと思っている人はたくさんいるのですから。