死傷事故は教訓にならなかった…


あのいたましい死傷事故を起こした大阪府吹田市の遊園地 「 エキスポランド 」 で9月15日にまたもや事故が発生した。しかし会社側はそのことを公表せずに16日も営業を続けた。( 9月16日 読売新聞

エキスポ社の日高更正取締役は「このようなトラブルを起こし申し訳ない。けが人がなく、車両やレールの破損もなかったので、公表はしなかった。認識が甘かったかもしれない」と釈明している。 (9月16日 朝日新聞

エキスポ社は 「 公表するのは人身事故が発生してからでいい 」という会社としての認識を世間に開示したわけである。
このことから、この前の死傷事故の教訓は全く生かされていないのだろうなと推測せざるをえない。「 安全宣言 」は発したものの、おそらく具体的な再発防止策などは検討していなかったのではないかと疑うのが自然であろう。なぜなら、再発防止策が検討されていたのであれば、「どういった場合に事故を公表すべきか 」という議論が最初にさなれているはずだから。「 公表措置をとる 」 ことは危機管理の初歩なのである。


「乗るのを楽しみにしていたのに… 」という来園者の声が紹介されているが、そんな遊園地へ遊びに行ってはいけません。命が惜しいのなら。