知性体

人は不完全な知性体である。


真の知性体は罪もない一般市民の上に爆弾を落としたりはしない。
指導者のそんな命令に従いはしないし、そもそもそんな命令を出す者を指導者に選んだりはしない。


協調の可能性があるというのに争いを選択したりはしない。
自分と考えが異なるというだけで弾圧したりはしない。
皮膚の色や出身地が異なるというだけで嫌悪したりはしない。
無実の者を監禁して虐待したりはしない。
子供を殺すことを正義と呼びはしない。




引用文献:「 アイの物語 」 山本弘 著、角川書店