今日の一冊

年金官僚たちの言語道断の非道

当該箇所を文芸春秋記事より抜粋。 (前略)「当時、厚労省は名寄せプログラムが開発できなければ、5千万件の中身の精査もできないと繰り返していた。官邸サイドは完璧に解明できなくても、せめて性別だけでも報告するよう、さんざん厚労省をせっついたので…

君子の交わり

何であれ、自らの情緒は正義だと信じている人は度し難い。多くの人々が少数派の情緒に寛容になれば、世界はずいぶん平和になるだろうと思う。大義名分の下に自分の秘かな欲望を満たそうとする行為が、人間として最も下品な行為なのだ。 他人に自分の心の中に…

私たちの一歩から世界は変わりはじめる

本が慢性的に不足しているネパールで、「 必ず本を持って帰ってくる 」と約束し、その約束を実現することをきっかけに世界最大級のNPOを作り上げるまでにいたった、元マイクロソフトのエグゼクティブという地位を捨てて社会起業家となったジョン・ウッド…

正直に生きる。正しく生きる。

コンプライアンスを難しく考える必要はない。 「 正直じゃない。正しくない。」 ことはしない。ただそれだけ。コンプライアンスなんていう言葉が世の中に満ち溢れているのは、「 正直じゃない、正しくない 」ことが横行しているから。そこで言われているコン…

経営者の器量

企業の経営者というのは、たいへんな重責を負っています。一瞬たりとも気を休めることができず、努力を怠ることもできません。経営者であることはそのストレスや責任に見合うほどの価値がないと思うかもしれません。経営者の献身があるからこそ、多くの社員…

すべてを同時に達成するためには

現在のCSR議論は「 現在価値や理念論 」から、「 企業の実務のなかに社会・環境の要素をどう取り入れるか 」というテーマに移っており、その基本となるのが「 マテリアリティ( Materiality:重要性 )」だと言われています。 「 マテリアリティ 」とは、…

意識を変えてくれたもの

シャボン玉石けん会長の森田光徳さんが9月にお亡くなりになったことを人づてに聞いた。 「 環境に良い、を謳い文句にしている製品は胡散臭い 」とそれまで思っていた私の意識を、シャボン玉石けんは変えてくれました。感謝の意味も込めて当時のエントリーを…

事業は人なり

松下幸之助は、「 松下電器は何をつくる会社か 」と尋ねられたら、「 松下電器は人をつくるところです。あわせて電気器具をつくっております。こうお答えしなさい 」 と従業員に話していた。 強い競争力もブランドも、究極的には人がつくるもの。トヨタもま…

日本人が本来もっていた 「 美しさ 」、「 上質さ 」

かつて日本の社会のいたるところに、上質な人間がいました。たとえ経済的に豊かではなくとも高邁に振る舞い、上に媚びず下には謙虚に接し、自己主張することもなく、他に善かれかしと思いやる ------ そんな美徳を持った日本人がたくさんいました。 また、そ…

千載一遇のチャンスを迎えている

本来あるべき企業の目的とは、優れた商品をつくり、優れたサービスを提供し、社会に貢献することである。 ところが現在の日本では、企業買収が繰り返され、リストラは日常化し、米国経済の後を追って企業経営はマネーゲームと化している。誰もが実感のない見…

労働問題における米国の戦略

コーポレートガバナンスや経営術、会計方式などをグルーバルスタンダードとして採用させ、その普及と宣伝に努め、そこから外れるものは容赦なく切り捨てるのが米国の典型的なやり口だ。 日本でも、学識経験者や官僚の主導によって導入されている。これと同じ…

幸せだなあと感じながら生きている

バーテンダーの方が書かれた本を、たまたま2冊続けて読みました。 1冊は 毛利 隆雄 さんの「 マティーニ・イズム 」です。目指してなったわけではないバーテンダーという職業にやがて真摯に向き合い、「 技は神様、心は仏様 」といわれるようになった方で…

地道な努力

大鵬という、その図体だけでも何千里もあるという、それはもう常識を超えた馬鹿デカい想像上の鳥がいるんです。とにかくデカいですから、もう九万里もの高さにグングン上昇して、それだけの風をその翼の下に積んでからでないと、目的地に向かって飛ぶことが…

夢の百姓

赤福社を例にあげるのは極端かもしれないが、多くの企業が目先の利益にとらわれて将来を台無しにする戦略を取っている。それがいかに愚かしいことかを思い知らせてくれる。 この本は農業の話であるが、企業経営の本質をついている。経営の基本は、何をするの…

はひとりひとりの行動から

私は集団が苦手である。集団で行う運動を生理的に受け付けない。集団が圧力団体として主張していることが信用できないのである。確かに集団のほうが発言を通しやすいし強気になれる。大勢を味方につければ自分たちの主張を通すこともより簡単になるだろう。 …

人間として大切なこと

あなたは何のために仕事をしているのですか?企業倫理、そして、人としてどうあるべきか。 実際に横浜市で起こったM自動車工業社製大型トレーラーの、タイヤハブ構造欠陥が引き起こした死傷事故を題材とし、企業の存在意義、人としてのあり方・生き方を問う…

会社の最も大切な資産は「 信用 」 である。

CSR活動として社会貢献だとか、環境保護だとか、コーポレートガバナンスだとか、いろいろ言われているが、いった何のためにそんなことをやっているのかという根本的な議論がない。妙なCSR指標のおかげで、CO2の削減量とか、エネルギー使用量とか、…

グローバル経済の常識をひっくり返す

お金を貸すことがなぜ貧困の解決策となるのかと尋ねられたとき、グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスはこう答えた。「 経済学者の中には、雇用を創造することが貧困問題の解決策だと言う人がいる。しかし、雇用は正しく創造されなければ、貧困を永続させるだ…

お手軽な経営理念

お客さまを中心に考えて、 社会から信頼される会社になる 社会に貢献し、 新しい価値を創造する 個性を尊重し、 人類の幸福に貢献する これがどの会社の「 経営理念 」 だかわかりますか。どこの会社であってもまんべんなく使えます。便利です。「 あなたの…

行詰りの打開

会社が良くなるのも、悪くなるのも、全てはトップ次第。 すばらしい社長なのに会社はどうしようもないね、という話は聞いたことがない。 安岡正篤氏が喝破している。 会社が行詰ったなんていうのも、大抵経営者の行詰りです。 そこで新しいすぐれた精神や見…

基本に返る

より多く売れる商品を揃えるにはどうすればいいの。より多くお客に買ってもらうにはどうすればいいの。ヒット商品を生み出すにはどうすればいいの。人によりよく動いてもらうにはどうすればいいの。トップになったら何をすればいいの。セブン-イレブンジャパ…

あれこれと 《 その6 》

2006 年9 月18 日付けの日本経済新聞にPRI( Principles for Responsible Investment :責任投資原則 ) が大きく取り上げられ、環境の問題、社会の問題および企業統治の問題が、機関投資家が運用するポートフォリオのパフォーマンスに影響を及ぼすように…

世界はオレ様を中心に回る、を徹底する実力者 「 スティーブ・ジョブズ 」

人格とか徳とか義理人情とかの対極を貫く生き方に、爽快ささえ感じます。「 役に立つ恩義は利用し、役立たない恩義は犬に食わせろ 」 他人から受けた恩に対して感謝などまったくしない。「恩知らず」と言っていいほど情実無用の人間。目的達成のためには、た…

業界の常識を超えた理念

これまでのパッケージソフトウェアの開発は、想定ユーザーを最大公約する範囲でサービスとして提供する機能を絞り込み、ある一定の仕様でパッケージに仕立て上げる。そこから外れる機能は 「 特注 」 いわゆるカスタマイズといって、必要とするユーザーそれ…

志本主義の時代

島根県益田市( 人口 53,126人 )にその自動車教習所 「 益田ドライビングスクール 」 はある。運転免許を取りにきた茶髪にピアスの現代っ子を、礼儀正しくボランティア精神に富んだ若者に変えてしまうという業界では有名な自動車教習所である。教習生は日本…

と Web 2.0

Web 2.0 はインターネットの世界でサービスを質的に大きく変えた。これまでの延長ではなく、全く新しい文化を創り出しつつある。既にアマゾンやグーグル、アップルは既存のビジネスを取り込み変容させ、ミクシィなどの SNS ( ソーシャルネットワークサービス…

いすゞ117クーペ

ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした、ファーストバックスタイルの"走る芸術品"と賞讃された車。 やっと手に入れました。リアへと流れる絞りのラインのシンプルな美しさに、うっとり。 1968年12月、発売開始。 4シータサルーンとして、全席にヘッド…

幸せに働く

「企業にとって、成長、利益、社員の数は、さほど重要なことではない。大事なのは、みんなが幸せに働けることだ。」(リカルド・セムラー:セムコ社 CEO)この理念を軸に、セムコ社はたった6年で年商3,500万ドルから2億1,200万ドルになった。 これまでの…

人の幸せのための経営

人の幸せ、働きがい、生きがいを最も大切にして、「社員の幸福を通じた社会貢献」を軸とした経営を続けている会社がある。 社是は、いい会社をつくりましょう。 〜 たくましく そして やさしく 〜 「いい会社」とは 単に経営上の数字が良いというだけでなく…

経営の理念

日本語版ニューズウィーク7月4日号に世界企業500が掲載され、改めてCSR(Corporate Social Responsibility:企業が果たすべき社会的責任)で会社を評価するということについて考えています。 財務データを重要な指標としてお飾りのようにCSR“活動”を添…