幸せに働く


「企業にとって、成長、利益、社員の数は、さほど重要なことではない。大事なのは、みんなが幸せに働けることだ。」(リカルド・セムラー:セムコ社 CEO)

この理念を軸に、セムコ社はたった6年で年商3,500万ドルから2億1,200万ドルになった。


これまでのビジネス、
● 法の盲点を突いてお金を儲けた人たちが賞賛された。
● 株式取引は一瞬が勝負。たとえ誤入力であろうと、それを絶好の機会とすかさず稼いだ者が巧者。
● 自分(たち)だけが得すればよい。


今やっと、
○ お金さえ儲ければそれでよしとする企業が淘汰されはじめた。
○ 人の幸せを優先する会社が業績を伸ばしていることが知られてきた。


そして、
ビジネスに求められているのは、美学であり、文化であり、社員、お客さん、パートナー、地域社会、環境への暖かなまなざし。バブルの頃に捨て去った、やさしさ、思いやり、こころ、美意識が蘇る。


人を大切にし、数値目標など立てず、社内におけるコントロールを全て放棄したブラジルのコングロマリット企業セムコ社は、アンチMBA経営を実践することで、6年で年商3,500万ドルから2億1,200万ドルに成長した。

・組織階層がなく組織図すら存在しない。
・ビジネスプランもなければ企業戦略、短期計画、長期計画がない。
・会社のゴールやミッションステートメントがない。
キャリアプラン、職務記述書、雇用契約書がない。

合言葉は「fortune500企業ではなく、fortunate(幸せな)500企業を目指せ!」


引用文献:「 奇跡の経営 」 リカルド・セムラー 著、総合法令出版 刊