と Web 2.0


Web 2.0 はインターネットの世界でサービスを質的に大きく変えた。これまでの延長ではなく、全く新しい文化を創り出しつつある。既にアマゾンやグーグル、アップルは既存のビジネスを取り込み変容させ、ミクシィなどの SNS ( ソーシャルネットワークサービス ) は人々の日常生活を変えている。


Web 2.0の特徴は、Web 全体が一つのプラットフォームとして機能し、その上で情報やサービスが提供者の手を離れて組み合わされたり加工されたりする点にある。これによって利用者や他の事業者がソフトウェアや Web サービスを組み合わせて新たなコンテンツやサービスを提供できる。技術面で 「 オープン・ソース 」という核がある。誰でもが自由に無償で利用できるソフトウェア群であり、世界中のトップレベルの技術者たちが時々刻々と、無償で開発と改良を続けている。「 オープン・ソース 」 を利用して成功した事業者たちは、そのお返しに、更に「 オープン・ソース 」を作成・改良していくことに努力と協力を惜しまない。利用と貢献の拡大スパイラルが出来上がっている。

そして生み出されたインターネットの機能やサービスは、リアルな社会を変える程の影響を及ぼすまでになっている。これまでリアルの世界では膨大な資源やエネルギーや人を投入しなければできなかったことが、Web 2.0 で簡単に実現できるようになった。さらにすごいのは、多くの人たちが参加して知恵や情報、技術を出し合うことでその蓄積が全体として巨大な「集合知」を形成し、全く新しいゾーンが構築されていくこと。

世の中をより良くしているということからすると、これはCSRそのものだと言ってよいと思う。
他の誰もそんなこと言ってないけど、こじつけかもしれなけど、でもひょっとすると、Web 2.0 は「 経済安定、雇用創出、環境保全 」 を同時実現させることができるのかもしれない。

未来は明るい。




参考文献:
「 ウェブ進化論 」梅田望夫 著、筑摩書房 刊
「 ウェブ人間論 」梅田望夫・平野啓一郎 著、新潮社 刊


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