ドロボーと同じだ


不祥事が原因と言われているNHK受信料の不払い。不祥事をきっかけに払わない人たちが多くなったのも確かだろう。けど、NHKへお金を納めるのは当然のことであると、視聴者をお客さんとは考えていないNHKの体質に根本的な問題があると思う。


実は、私は3年ほど前にNHK受信料を支払うのを止めた。不祥事問題に抗議してなどという大それたことではなく、NHKの集金人から 「 ドロボー 」呼ばわりされたからである。

私はずっとNHK受信料を銀行口座からの自動引き落としにしていた。引っ越ししたときには律儀にNHKへ連絡を出していた。NHKの不祥事が発覚して世間が大騒ぎしていても、正直なところ私は全然関心がなかった。


ところがある日突然、NHKの集金人がやって来て「 BSの受信料を払え 」とさも当然のことのように言ったのが不払いの始まりとなったのである。自慢じゃないが我が家にはBS受信機はない。そもそも、当家の誰もテレビをほとんど見ることがない。それでも義務だと思って、NHK受信料はきちんと払ってきた。
そんな説明をしても、集金人は聞く耳をもたず、「 マンションに受信設備があるのだからBSは当然見ているハズだ。」と譲らない。10分近く押し問答をした。あげくに「 受信料を払ってもいないのにBSを見ているのはドロボーと同じだ。 」と、捨て台詞を残して彼は去って行った。

あまりの言葉に、キレた。

もうNHKなんぞ一生見ないぞと心に決め、2004年12月9日、自動引き落とし契約を解約した。それは、翌日わざわざ年次休暇を取って銀行窓口に出向くという、時間と労力を使ってまでやらせるほどの怒りだった。


その結果、我が家は受信料不払者リストに載り、督促状が毎月郵送されてくる。
「 何故受信料を支払わないのか、支払わない場合にはそれなりの措置を取る 」との聴取というか脅しというか、訪問やら電話やら私が直接受けたものはこれまでに6回ほどあった。
その都度、経緯を説明させていただく。しかしNHK側には何の記録も残されていないようで、次の時にはまた同じ話をしなければならない。私は、かの暴言について、集金人本人と責任者に謝って欲しいだけなのである。


しかしそれは一生叶わないことなのだろう。
先日督促に来たNHKの人が持っていたメモをウチの奥さんが見せてもらったところ、 「 不祥事に抗議のため 」と書かれてあったそうだ。まったくもうー。