こだわりがブランドなのか

友人の招待 ( おごりとも言う )で仏料理を食べに都内のレストランへ行った。
結構有名なお店だそうで、混んでいた。予約をしていたにもかかわらず21分待たされる。


友人は○○○○というワインを注文した。

ソムリエが 「 それは今日のお料理には合わないので、××××をお勧めします。」 と言う。
あからさまに見下したような態度に少しイヤな気分になったのだが、まぁ相手はプロだし、せっかくの仏料理だし、私は下戸なのでワインにこだわりはないし。


でも友人は静かに 「 ○○○○にしてください。」と再度注文した。


ソムリエの返事は、

「 お出しできません。 私は責任を持てませんから。 」
であった。


………

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「 出よう。 」
料理を楽しむ雰囲気ではなかった。



日本人には自虐的な人たちが多いのかもしれない。
頑固オヤジの寿司屋とか、客を怒鳴りつけるラーメン屋とか、「 オレのこだわりが判る奴にだけにしか食わさないぞ 」 というお店がある。お客さんより上の目線で「 食わせてやる 」 ということをブランドだと勘違いしているお店が流行っている。

どうかしている。
私はごめんだ。こちらの気持ちを無視したこだわりなんて押し付けてもらいたくない。