伝わりやすさ

今年もCSRレポートやら、環境報告書やらが出揃ってきました。ここのところ多いのがCD−ROMにする会社。
きっとコンサルタントの先生が 「 紙を使うのは環境破壊につながるのでいっそ止めてしまいましょう。CD−ROMで配布したりホームページで公開するほうがカッコイイですし、先進的なイメージがありますよ 。費用も安いですし… 。」とか言っているのだろうと思う。でもこれは、うちはCSRやってますよというスタイルを示すだけ。専門家に評価してもらいさえすればよいと思っているだけ。やっているという自己満足だけ。そんなことが透けて見えてきます。


普通の人は、CD−ROMを渡されても絶対に見ません。わざわざホームページを開いてまで見ようとも思いません。紙のレポートが圧倒的に 「 見る 」ための障壁は低いのです。つまり「 一番伝わりやすい形である 」ということです。


何のためにCSRレポートや環境報告書を作っているのでしょうか。
一人でも多くの人に自社の活動を知ってもらうためでしょう? だとすれば、真っ先に考えないといけないのは、どうすれば見てもらえるかということです。紙で作ったってつまらないことばかり書いていては、すぐに捨てられてしまいます。
考えないといけないのは、「 どうすれば最も伝わりやすいか 」、「 もっと伝わりやすい方法はないか 」、「 もっと活用してもらえる形はないか 」なのです。