ざびえる

南蛮菓



天文20年(1551年)豊後の国を訪れたフランシスコ・ザビエルは、大友宗麟の保護を受けキリスト教を広めるとともに、デウス堂・小学校・コレジオ・病院などの施設を次々と作った。そのおかげで府内( 現在の大分市 )は大賑わいとなり、南蛮文化の花が咲き乱れておってそうな。そのザビエルの功績を讃えて創製されたのが和洋折衷のお菓子、南蛮菓ざびえる。


ざびえるは、バターの効いたビスケット生地の皮にラムレーズン入りの白あんを包んだ焼き菓子。1962年から製造・販売をしていた長久堂が2000年10月に自己破産して作られなくなったが、土産品としてだけではなく地元住民のお茶請けとしても生活に浸透していたざびえるは、長久堂の元従業員たちが「 ざびえる本舗 」という新会社を立ち上げて2001年4月に製造・販売を再開したという物語がある。