買った、買った、買った!

ドキドキした。
欲しい、と心から思った。車が欲しくなるなんていったい何年ぶりだろう。



これまでにエコカー減税につられてディラーまわりをしたけれど、ちっとも買いたいと思わなかった。どれもこれも似たような車ばかりでつまらない。カタログを見て少しはマシかなと、ホンダディーラへは3回も足を運んだが、1回目は臨時休業、2回目はお目当ての車( 新型ストリーム ) を置いておらず、3回目は営業マンがペケであった。こういうことを「 縁がない 」 と言うのだろう。
エコカー選びは苦痛であった。いっそ車を止めようかとさえ思った。



たまたま、ライトウェイト・スポーツカーの記事をネットで目にした。
そういえば、学生の頃、2シーターに改造したパブリカ( スターレットの前身 ) で疾駆していた。排気量は1000ccだったものの514Kgにまでそぎ落とした軽量車体は小気味よく走った。ホンダのビート(2シーターの軽自動車です) が発売された時には、「 これこそオレの車 」 と思ったものだ。タイヤにまで神経が届くかのようにコントロールできる楽しさは格別だった。
いつの間にクルマを運転する楽しさを忘れてしまったのだろう。
ロードスターに20周年記念の特別仕様車が出ているという。衝動的にマツダディーラへ行く。RECAROのシートに身を沈めるとまさにコックピットである。操縦するという感覚。フルオープンの爽快感。品良くデザインされた質感。もう、うっとりなのだ。


2人乗り、ハイオクガソリン、10モード燃費は11.8Km、エコカー減税の適用はもちろんない。
でも、この車で走りたい。


即決だった。