日野コンテッサ


ミケロッティのトレネーゼスタイルで昭和39年に登場した日野コンテッサ1300。
今ではトラックとバスしか作ってない日野だけど、昔はこんな味のあるクルマを作っていたんだなぁ、としみじみ鑑賞する。


戦後の復興期の昭和27〜8年、日野はフランスのルノーから技術導入して4CVを製造した。その理由は簡単に造れて、経済的に良く走る、そして家族4人が乗れる、といったフランスの合理主義そのものだったから。
その後、ルノー4CVで学んだ技術をお手本に造ったのが初代伯爵婦人ことコンテッサ900で昭和36年に販売を開始。当時の国産乗用車は経済急成長&生活レベル向上に沿ってハイレベル化の真っただ中であり、日野も更に独自技術を盛り込み、斬新的なトレネーゼスタイルで登場させたのがコンテッサ1300であった。

しかし昭和41年トヨタ自動車との業務提携に伴い乗用車等の生産から撤退が決定。コンテッサ1300は昭和44年に生産を終了した。