いくら頼んでも払ってくれないんですよ


今ではもう大騒ぎをしていないようだが、例の「 給食費不払い 」問題について学校関係者と話をする機会があった。
給食費を意図的に払わない不届きな親がいる 」という論調でマスコミは大騒ぎしていたけれど、当事者としての学校側が悩んでいるのはお金をきちんと徴収することではなくて、自分たちがいかに責任を問われないようにするか、だということが判った。

彼らは、給食費を徴収することができなくて申し訳ないと考えている訳ではなく、給食費を徴収できないことで自分たちの責任にされることが困るのだ。所詮、税金で賄われるものである。自分の懐が痛む訳でもないし収入不足で学校が倒産するわけでもない。親方日の丸、自己保身だけが公務員さ、の世界なのである。だから、どうすれば払ってもらえるかということは考えてもない。


「 いくら頼んでも払ってくれないんですよ 」
そりゃあそうだろ。払っていなくともその人たちの子どもはずっと給食を食べているのだから。

本気で払ってもらおうと思っているのなら、不払い者の子どもには食べさせぬようにすればいいだけである。ただし、方法は考えないといけない。おかしな平等主義者や博愛主義者に非難されぬようにしよう。
例えば、全員一律の制度をやめて選択制にする。給食を食べてもよいし、弁当を持ってきてもよいし、お昼は食べなくてもよい、ご自由にご自身の意思でお選びください、とすればいい。給食制度を批判してお金を払わないという“ 立派な理由 ”のある人たちには、選択の自由をあげればいいんです。当然、自由には責任が伴います。自己責任なんですから、今の世の中は。


マスコミは払わない人たちの見識とか人格とかを問題にした記事ばかり報道しているが、それは単に「 そんな奴は許せん! 」という義憤に名を借りた感情論なだけで、何の役にも立たないのです。
そもそもA新聞社をはじめとしたマスコミの人たちに他人の見識や人格を論じる資格があるのかというと、それこそ問題かなと思うのですが…。