千鳥饅頭

香ばしいカステラの風味と上品なあんこの甘みがとろける。


千鳥饅頭(ちどりまんじゅう)は、1927年(昭和2年)に福岡県飯塚市千鳥屋で誕生したお菓子である。南蛮菓子の一種である丸ボーロを皮にしてこしあんを入れる饅頭を当時の千鳥屋の主人であった原田政雄が思いついた。「 水鏡せると伝ふる天神の みあしのあとに千鳥群れ飛ぶ 」という菅原道真の故事から名前を取って「 千鳥饅頭 」と名付けたという。饅頭の表面には千鳥の焼印が押してある。

皮は、創業370余年来、守り続ける伝統のカステラと丸ボーロの技術から生まれた。あんこは、白あんと黄味あんの2種類。原料は北海道十勝産の 手亡豆( いんげん豆 )。遠賀川源流より運ばれたミネラルが豊富に含まれたきれいでおいしい水でさらされて、口のなかでとろけるような漉しあんとなる。

あんこの水分が皮に馴染み饅頭がしっとりとした最高の美味しさに完成されるのは、作られてから3日目以降だそうな。