グローバリゼーションと日本の行方


歴史的に見ると、日本人は、その時代の軍事、経済力で最強の国、イコール世界最高の文化を持っている国が国際標準だと思い込んで、無節操に取り入れる癖がある。

最初が中国語で、江戸末期にはオランダ語、オランダが衰退すると明治時代以降は英仏独、そして第二次大戦後はアメリカ一辺倒という経過をたどっている。医学界を見ても、漢方→蘭学→独医学、そしていまはほとんどの専門用語は英語という流れがある。今やカルテは英語だらけだ。

「 国際化 」を英語で言うとグローバリゼーション。日本人のいう「 国際化 」は国際的な標準に自分たちが合わせていくという意味だ。しかしアメリカ人がいうグローバリゼーションとは、自分たちの基準を世界各国に押し付け強制していくことだ。自分たちに都合の良いルールを作ってゲームの勝者になるのが目的なのだから。