貧しい食事


児童保護施設に対する行政の支援がいかに手薄で形式主義的なものであるかという、ある社会批評家の方の雑誌記事を読んでいて違和感があった。
記事の内容はお決まりのパターン( 子どもたちへの同情、施設で働く方たちの苦労、形式的な対応のお役所 )だから、そうなんですねということなのだが、直感的にこの人の立ち位置は間違っているのではないかと感じる。


それは「 施設の貧しい食事 」とキャプションの付いた写真にあった。
子どもたちが昼食を摂っている写真で、メニューはカレーとサラダ、パック入りのオレンジジュースである。キャプションから推測するに、取材時にいちばん貧相なメニューだった時の写真だろう。


昼食のカレーにサラダとジュースが付いていて、「 どこが貧しいのですか 」 と私は思うのです。
我が家では夕食であってもカレーが一皿のみである、決してサラダなどは付いてこない。
ちなみに、私が家で仕事をしているときに昼食は出てこない。ウチの奥さんが言うには、「 一日に三食を食べるほど働いていない 」からだそうだ。仕事をしていないときには一日一食になることもある。


頑張って働いて、一日三食、食べることができる身分になりたいと切に思うのです。