CO2削減が年収に直結

松下“ CO2連動 ”年収  社長号令、工場競う < 4月22日付け日経産業新聞 >
松下電器産業がCO2の削減実績を全事業部門の業績評価項目に加えた。社員の年収は業績連動型なので、CO2削減実績が年収にも反映されるとの由。
記事では「 削減の結果はシビアにカウント 」「 環境貢献度が社員一人ひとりの年収に響く時代 」とされ、社員にとって厳しい制度のように伝えられている。


制度としてCSRや環境を意識した項目を人事評価のひとつとするスキームを採用している会社は、実は結構多い。なぜなら、CSR格付機関などの外部評価機関から良い評価を受けることができるからである。
「 会社の評価制度としてCSRや環境についての項目があると、格付けがぐっと良くなりますよ 」とコンサルタントたちは言ってくる。大学の先生たちやいわゆるCSRの専門家などといわれている人たちも同じようなものだ。先ずは形なのである。
でも、評価項目になったからといってそれが各人の行動につながるかは、仕組み次第。上から押し付けるだけでは誰も動かない。「 よし、じゃあ今日は1時間息を止めてCO2を削減しよう!」とは思わないのである。


強制するよりも、楽しくやらないとね。
「 私はこんなことしてCO2を削減してます! 」などとWEBで成果を競い合う。そこではどんなことをすればいくらの削減量となるかを細かく示し、実際に削減した量に応じてポイントが付与され、ランキングが出る。ポイントを貯めると賞品に交換できたり、寄付したりできる。なんてことができると、「 よし、今日は24時間息を止めていよう 」 などという人も出てきたりするかもしれない。( 注意:生命の危険があるので、良い子はマネしないでください )