管理の中心で自由を叫ぶ


世の中やたら管理だらけだ。
金融系の会社においてはSOX法や、ガバナンスやコンプライアンスだとかで、当局、日銀、取引所、協会、監査法人様が毎月のように入れ替わり立ち替わり、検査や考査や監査にやって来ます。彼らは自分の守備範囲でもない余計なことにまで口を出します。「 すべてはオレたちがルールだ 」と、とっても高いプライドを以て下達するのです。
そんなことに時間を取られ、本業3割、管理7割というのが実感でしょう。
このような状態でも会社経営が成り立っているのだから、よほど暴利を貪っているのではないかと勘ぐってしまいます。


しかし、そこまでして守らねばならない規定やルールがいったい何の役に立つのかと考えると、

  • 非生産的で不要な業務をうみ出す。
  • 幹部社員に空虚な安心感を提供する。
  • もう役にも立たない古いやり方に固執する。
  • 会社の本来の目的を忘れる。

なのです。


何のためにビジネスやってるんですかね。そういうものをきっちり管理するよりも、ビジネスをがっちりやるほうに重心を置きましょうよ。
ルールを決め、それを100%実施することで安心してしまう風土が会社の中にもしあるのなら、それは進化をあきらめた状態だと思う。


現実世界は割り切れないグレーなことで営まれており100%きっちり規定できるものなどないのです。大切なことはだいたいにおいていい感じにいっているという「 大人社会 」に住みたいものだと思うこの頃なのです。