ただいま研修中につき


この時期によく現れるビジネスパーソン
「 研修中 」という名札を堂々と胸につけ、オドオドと接客する。新人なのだろうと微笑ましく思う人もいるだろうが、我が身にふりかかってくるとなるとそうはいっておれない。


理髪店へ行くと、私の顔剃りをしてくれたのが「 研修中 」さんであった。こちらとしては顔中血だらけになりやしないかと気が気ではなかった。もちろんそれなりの修行をしてスキルがあるからこそ顔剃りをさせてもらっているのだろう、と自分に言い聞かせつつも不安は募る。無事終わった後もなんだか顔がヒリヒリする。
これがなじみの担当者であれば、安心してうたた寝もできたというもの。剃ってもらった後の熱い蒸しタオルですっきりとし、気持ちよくお店を出られるハズだったのだ。
理不尽なのは「 研修中 」であるにもかかわらず、正規料金を取ること。こちらは実験台になっているのだから、逆にお金を払ってもらいたいくらいである。


サービスの質の低下を 「 研修中 」マークで自己弁護し、だから勘弁してね、大目にみてね、とするのは止めていただきたいものです。