けし餅

境名産



芥子( けし )の実に覆われた求肥皮のあん餅。大阪府境市の小島屋は宝永年間創業、家伝の秘法を伝承している。もち米に砂糖水をあしらって10時間ほど飴色になるまで蒸し上げた求肥皮に、備中産の小豆をこして砂糖を加えたあんを包み、表面を芥子の実でまんべんなく覆う。
芥子の実がプチプチと弾ける独特の歯ざわり、求肥の柔らかさ、さらりとしたあんの舌触りが心地よいおいしさになる。


江戸時代、境の周辺は芥子の名産地であったことから作られたお菓子である。