日本の農業


1997年、日本の食糧自給率は41%、日本は世界一の食糧輸入国になった。小麦の自給率9%、豆類5%、砂糖類30%。そのうちアメリカからの輸入は、トウモロコシ95.2%、大豆80.7%、小麦55.0%。アメリカが日本に輸出規制をかけると…。


1960年に600万ヘクタールあった日本の農地は、1996年に480万ヘクタールと20%減っている。1996年ですでに日本の農産物の輸入額は403億ドル日本円で約4兆6345億円(1ドル115円で換算)。2位はドイツで183億ドル。現在も輸入は年々増えつづけており、先進国の中では日本だけが輸入依存度を強めている。海外の農地1200万ヘクタールで作られた農作物を日本は輸入している計算になるそうだ。


日本の国土面積はおよそ3778万ヘクタール。そのうち3分の2の約2512万ヘクタールは森林である。

  • 宅地  174万ha
  • 河川水路 133万ha
  • 道路  123万ha
  • 原野   26万ha
  • その他 306万ha
  • 農用地 504万ha
  • 森林 2512万ha

日本の農業従事者の半分が65歳。もうすでに高齢社会。1960年の農業従事者の平均年齢が44歳、それが1995年には60歳というすごいスピードで高齢化した。2002年では農業従事者368万人の56%が65歳以上なのである。農業では食べていけないという貧困な農業政策の結果である。


2030年、世界は約5億トンの穀物不足が懸念されている。中国の穀物輸入量だけを考えても、1990年には600万トンだったが2億1600万トンに急増するらしい。これは世界の穀物輸出量約2億トンを中国だけで消費してしまう計算である。しかもインドやアフリカの事情も世界は抱えている。今でさえ世界では、約8億人が栄養不足や飢餓で苦しみ、今も栄養不足で7秒に1人の子どもが死んでいる。