玉衣

おわら風の卵



二百十日の厄日に五穀豊穣を祈る、越中八尾の「おわら風の盆」。哀調を帯びた胡弓や三味線の音色と菅笠をかぶった男衆・女衆の優雅な踊りに、人々は酔いしれる。
この八尾名物が小蔵亀寿堂の「 玉衣 」。マシュマロのようなふわっとした生地に卵黄の衣をつけた和菓子。外が黄色で中が真っ白。糸寒天を前日から水につけて仕込み、卵の風味が活きており、抑えめの甘さがちょうどいい。