日本のサブプライム問題


ほとんど見ないテレビなのだが、娘がつけていたので何気なく見て驚いた。変動金利の住宅ローンを借りた人たちが社会的な詐欺だとか言って騒いでいるのである。


当初の優遇金利期間が終了して金利が倍になったために生活ができなくなったと主張している。「 楽しみだった週に一度の外食も止めないといけない 」とか、「 車の買い替えをあきらめて車検を通して乗るしかない 」とか、「 子供を私立(小学校ですよ)へ行かせるのをあきらめないといけない 」とか、何とも自分勝手な言い分である。
月に4回も一家揃って外食ですか? 車は3年毎に買い換えるのですか? 小学校から私立へ行かせるのですか?
当家はもう何年も外食をしていない。車は14年目である。子供は高校までは公立だ。私は働きが悪いと奥さんに昼ごはんを食べさせてもらえない。それもこれも住宅ローンを返済しているからだ。借りたお金は返す。自分の楽しみより優先する。あたりまえのことである。


「 給料が思ったほど上がらなかった。」給料は右肩上がりでぐんぐん上昇するなどという幻想でローンを組んだのですか? 甘いを通り越しています。「 変動金利だから、安くなることもあると思っていた。」という、とんでも発言もあった。馬鹿なの? 優遇金利経過後の金利は上がると思うのが当然でしょう。固定金利で借りるより当初金利は低いのだから、後でその分も返すのだから。


テレビのキャスターは 「 当初の返済金額を過少に見せることで住宅購入を煽った社会的詐欺事件であり、日本におけるサブプライム問題といってもよいでしょう。国としての救済措置が取られることを政府に要望します。」とコメントしていたけど、変動金利を選んで本来は返済に廻すべきお金を自分の楽しみに使ったんだよね。
「他人のせいにするなよ」と私は言いたい。「借金は絶対返す」という覚悟が足りないんじゃないの。