雲龍

のぼり龍



京都 相国寺にある狩野洞春の雲龍図。そののぼり龍に因んで創製されたのが、俵屋吉富の 「 雲龍 」である。七代目、留治郎が創りあげ、相国寺の管長、山崎大耕老師が名付けたという。


雲龍は、丹波大納言を炊き上げた小倉あん村雨で巻き込み、雲にのる龍の姿を表現した棹物菓子。小豆の風味が堪能できる。
小豆を糖蜜に漬けて一晩おいてから炊き、寒天を入れてさらに炊いたあんを、もち米、米粉で作った村雨でしっかりと巻く。村雨には崩れにくい力強さがあり、しっとりとした小倉あんのほどよい甘さと相まって、コクのある味わいが醸し出される。