玉羊羹

まん丸な



福島県二本松市にある「 玉嶋屋 」 は1845年 ( 弘化二年 ) 創業。二本松藩御用達の和菓子屋であり、江戸時代の参勤交代の献上品の羊羹を作っていた。
「 玉羊羹 」 は楢薪 ( ならまき ) の炭火で煉ったあんを使った本煉羊羹である。「 玉 」 とあるのは、戦時中、羊羹の表面が糖化しないようにとの工夫からゴム風船に封入したところから付いたもの。


楊枝の先で突き刺すとクルリとむけて中の羊羹がでてくる。ゴムで留めてある方をつまんで反対側の手で楊枝を刺すと、まん丸ツルツルのきれいな串刺し羊羹になる。
ねっとりとした食感で小豆の香りを残した甘さ控えめのさっぱりした羊羹は、食べ方も楽しめる羊羹である。