鳩サブレ


鳩三郎



鳩たちがそろってお尻をくっと上げて、お行儀よく並んでいる。
鎌倉市の豊島屋(としまや)の「 鳩サブレ 」 はお行儀がいい。それは、ビニール袋に入った鳩のお尻の下あたりがわずかに圧着されて留められ、おさえの役割を果たしているから。鳩が怪我しないように、一番かわいく見えるように、とのこだわりが伝わってくる。


鳩サブレは名前が示す通り鳩を模した形が特徴であり、独自のバターを用い、一切無添加、素材の味を大切に毎日焼かれている。サックリして香ばしい口あたりに大きめなのにすぐ食べてしまう。
明治時代末期の発売当初には「 鳩三郎 」と呼ばれていた。開発した初代店主が最初に「サブレ」=「三郎」と連想したためだという。鎌倉の鶴岡八幡宮に参詣した人の土産としても有名。