美濃忠の上り羊羹

舌の上でほろりとくずれる上品な小豆のうまさ。


上( あが )り羊羹は、小豆さらしあん、小麦粉、糖蜜をよく合わせ、紙枠に流して3時間ほど蒸した、蒸し羊羹である。朝の冷気で10時間くらい冷やすのが特徴となっており、9月中旬から5月中旬までの製造販売という期間限定のお菓子。

名前の“ 上り ”からわかるように、江戸時代、尾張徳川家に献上していた羊羹である。もともとは御用菓子司の桔梗屋が作っていたが明治半ばに途絶えたため、そこで修行をしていた初代伊藤忠兵衛が伝統を受け継ぎ、美濃忠として昔ながらの製法で作り続けている。


寒天を使わずに固める。水分を多く含むので、甘さと口あたりが淡白なのが特徴。水羊羹とはちがった上品でとろけるような、舌の上でくずれてさらりとした喉こしに、つい、つい食べすぎてしまう。

日本橋三越で9月11日から取り扱いを始めました。賞味期間が3日間と短いためか入荷数が少ないのでお早めにお求めください。毎週火曜日が入荷日です。( つまり、今日ですね。)