恥ずべき行為

2007年1月末に出現して中国を中心に世の中を騒がせた 「パンダウィルス 」。感染したファイルのアイコンをパンダの絵に改変することから、こう呼ばれているウィルス 「Fujacks」の製作者に禁固4年の実刑判決が9月24日( 中国 現地時間 )に下された。


ところが驚くべきことに、およそ10社の企業から、この人物を採用したいという申し出があるという。その中には、同ウイルスの被害に遭った企業が含まれているそうな。中国の杭州にあるIT企業は100万元( およそ1500万円 )でこの人物を雇いたいとしている。

このような動きに対して、英国のセキュリティベンダーであるソフォスの上級技術コンサルタントであるグラハム・クルーリー氏は、「 ウイルス作成が企業の採用につながるといったメッセージは発するべきではない 」と警告。今回のウイルス作者は、多数の被害をもたらした犯罪者であり、こういった人物に採用の申し出をすることは恥ずべき行為であるとしている。

引用:Jailed Panda worm author offered job by one of his victims


元著名ハッカーがインターネット・セキュリティサービスの会社を作るなどの例がこれまでもあります。でも、いくら優秀な技術を持っているからといって、こんな人たちに仕事を頼みたいと誰が思うのでしょうか。
インターネット・セキュリティサービス会社にはたくさんの依頼があるそうです。私は不思議で仕方がありません。


こんな話も ⇒ 元FBI捜査官、元ハッカーがセキュリティ対策を指南