社長の器


三国志から学ぶことは、「 核となる人材を掴んだ者が勝つ 」ということです。
軍事力では圧倒的に曹操に劣る劉備玄徳が蜀という国を治めることができたのも、諸葛孔明という天才軍師や、関羽張飛といった豪傑を獲得することができたからに他なりません。劉備玄徳が彼らを惹きつけることができたのは彼の人徳もありますが、彼らが共感する壮大な大義があったからでしょう。


企業も同じです。
優秀な人材を採用するには、売上や利益などの経営目標とは別の“ 大義 ”が必要なのです。企業の存在価値は何なのか。企業が成長することで世の中がどうなるのか。それを伝えることができなければ、人はついてきません。大義を提示し続けることは経営者の重要な仕事のひとつです。
そして思いやりがない経営者や志が低い経営者の周りに、優秀な人材が集まることはありません。劉備玄徳に人を見る目があったかどうかは分かりませんが、彼の持つ人徳と志の高さが優秀な人材を惹きつけたのでしょう。

本気で経営しようと思うのであれば、優秀な人材が魅力を感じる経営者にならなければなりません。