瓦せんべい

名前どおりの固焼きせんべい



讃岐高松の瓦せんべいは、形だけでなくその堅さも名前どおりである。陶器の備前焼きを思わせる素朴な赤茶色で照りのある重厚なお菓子だ。
よほど歯に自信がある人でない限りそのまま噛み付くのは止めた方がよい。指で小さく割って、舌の上でしばらく味わい、それからおもむろに噛締める。ポリッと砕けると、香ばしさとともに柔らかな甘味が広がってくる。これは讃岐特産の三盆白を使っているからだ。

ついついもう1枚と手が伸びる、宗家くつわ堂の手焼きせんべいである。