トップは先見性が大切


この言葉がマスコミは大好きである。成功した経営者は全て 「 先見性 」があって、失敗した経営者は先が読めなかったことになっている。
それはなぜか。成功を後付けで解釈するからである。


成功する経営者は、「 自分は何もわかっていない 」 ということが 「 わかっていて 」 日々予測の努力を怠らずに、進むべき方向を這いつくばってでも探している。
混沌としたものを無理やりに明快にすると方向を誤る。地道な実践の積み重ねで、なんとかビジョンが見えてくる。環境が変化すればビジョンも変わる。


「 ビジョンがないから経営が不安定だ 」と言うのは、実務経験のない評論家の机上の発言でしかない。