弘法さんの「 どら焼 」

弘法大師の縁日に



笹屋伊織の「 どら焼 」は棹物菓子である。小麦粉に蜂蜜、水飴を混ぜた生地を薄く焼いた皮で、こしあんを幾重にも巻いて筒型にして、竹皮できっちりと包んだお菓子。
食べる時には竹皮のまま輪切りにして出す。切り口が年輪のように美しい層をなしている。皮はもちもちとした歯ざわりで、芯になったこしあんのあっさりとした甘味が口にとろけ出す。


弘法大師の命日にあたる毎月21日とその前後の3日間だけしか作られない。名前の由来は、昔、鉄板の代わりにお寺の銅鑼の上で焼いたことによるそうな。