努力は報われる時もある


「 努力は必ず報われる 」 この言葉を誤解している人がかなり多い。
「 努力は必ず報われる 」と信じきった人は、努力したという主観に評価の基軸を置きがちである。信じ込んだ努力が報われない時、彼らは馬鹿にされた気分になり他人や世間の否定に走るようだ。
言うまでもなく努力は良いことだが、原理主義的にそれを信じ込むと複雑な世間や多様な人間に対して寛容さを失っていく。


いくら努力してもどうにもならない時はある。他人以上に努力しても他人以下の成果しか得られない時もあるのだ。一年間の努力が一瞬にして消えてしまうこともあろう。それでも淡々と努力を続ける人は本当の努力家だ。「 努力は報われる時もあれば報われない時もある 」。 この現実を前向きに受け入れることができる人こそ、信念の人であり、リスクを取り、変化に柔軟になり、他人と社会に寛容になれる。