さらりと言ってみる


「 真理はダイヤモンドよりも硬く、桃の花よりももろい 」というのは、ガンジーの名言。
ダイヤモンドよりも硬く、というのは、真理の不変性を言っているが、桃の花よりももろい、というのは、雑に扱うとすぐに壊れてしまう、という性質を言っている。ふわっとしたもろい性質の花のように、真理を扱うということです。


そっと渡したものは、そっと受け取る。人はそういうものです。無理に強制的に渡そうとすると、押し返してくる。渡す人は押し返されるのが恐くて、ますます人に押し付けるようになるから、高飛車になったり、攻撃的になったりするのです。
持っているものがダイヤモンドのように値打ちがあるものであれば、人に渡そうとしなくても、見せているだけで向こうから受け取りに来ます。しかし、持っているものがただの自己主張のチラシであれば、人の手に勢いよくねじ込まなくてはなりません。


では、その価値は何が決めるかというと、相手も同じ価値のものさしを持っているということです。
値打ちがある意見は「 自分の 」意見ではなくて、「 共通の 」意見になっている。


よい意見だと思うときほど、さらりと言ってみるのです。