拡散的思考


日本の会社では、すぐに落としどころを考えてどうすれば実現できるかだけに邁進する。しかも、落としどころとは「 みんなが納得する 」答えであり、そしてそれはだれもが苦労しないで「 確実に実現できる 」答えでもある。
この日本型行動様式には突き抜けるものがない。結局はモノマネ、横並びに終始することになる。


アメリカの会社は、「 拡散的思考 」をする。実現可能か不可能かはあまり重要ではない。そのビジョンが素晴らしければ、それを実現すべく不可能を可能にすることこそが人生の価値だと彼らは思っている。
拡散しすぎても、トップダウンで「 エイヤッ! 」と決めてしまう豪腕も持ち合わせているから組織が回る。リスクをコントロールしつつチャレンジする精神はたいしたものだと思う。