なが餅

天文の頃



後に津の大名となった藤堂高虎が、流浪の浪人時代に店主の情けからふるまわれ「 武運の長き餅を喰うは幸先よし 」と気に入り、大名になってからは家臣も引き連れてきてひいきにしたと言われる三重笹井屋のなが餅。


なが餅は、お米を丹念につきあげ、小豆のつぶ餡を包んで平たく伸ばし両面を香ばしく焼き上げたお菓子。控えめな甘さのつぶ餡が柔らかいお餅によくなじんだ素朴な美味しさである。
その名前は458年前の天文19年に勢州日永の地にちなんでいるとのこと。