御所車 ( ごしょぐるま )

牛車 



老松の 「 御所車 」は紫宸殿に象徴される王朝の風雅を、牛車にかりて銘した押紋菓子。
丹波大納言を氷砂糖で丹念に炊き上げた粒あんを、落雁( 白雪糕 )で包んだもので、表面には御所の牛車紋が打型で押されている。なかのあんがところどころ透けて見え、これが趣を醸し出している。干菓子ではなく生菓子。


口にすると、外側の落雁がほろほろと崩れて粉になるように柔らかく、しっとりとした大納言の粒あんがほっくりとした風雅な味わいである。