真味糖

歌舞伎の隈取り



裏千家淡々斎宗匠が昭和の初期に「 真味糖 」と命名した茶席菓子。砕いた鬼胡桃を、砂糖と蜂蜜をよく練って煮固めたなかに攪拌して冷却して固めた干菓子である。
噛むと意外に歯ごたえがあり、ボリッという感じで胡桃の風味が口に広がる。


菓子の表面に見える胡桃の断面が歌舞伎の隈取り化粧に似ていることから 「 歌舞伎ぐるみ 」という名で歌舞伎座で販売されていたこともあるそうな。
作っているのは、その名も目出度い、長野県松本にある開運堂。