鯉の里

小京都



山陰の小京都、津和野。津和野城の内堀にはたくさんの錦鯉が飼われていたことから 「 鯉の里 」とも呼ばれる。
三松堂( さんしょうどう )の 「 鯉の里 」は一子相伝のお菓子。外はしゃりっとして、かむと独特の粘り、しっとり感がある。羊羹によく似ているが少し違う。水羊羹を極々薄い錦玉で優しく包んだようなお菓子。大きさは長さ3センチ、厚さ1センチほど。さわやかな甘さで、光を浴びると表面の粒子がとてもきれいにきらきらと輝く。


材料は、備中( 岡山 )の赤小豆、岐阜県恵那市山岡町産の細寒天、砂糖の三つだけ。材料が素朴なので雑味のないすっきりとした味がする。
津和野の魅力は裏道や何気ない民家のたたずまいにある。鯉の里の飾らない味わいも津和野らしい。