秋田諸越

佐竹公のお言葉



諸越( もろこし )は秋田を代表するお菓子。国産の良質な小豆粉に砂糖、和三盆を加えて練り固め、型打ちして乾燥させ、和紙の上で裏焼きしたもの。村山壽山堂の諸越は「 元祖秋田諸越 」と銘打ち、昔ながらの手作りの技で作られている。


慶長7年(1602年)、水戸から秋田へ国替えとなった藩主 佐竹公をお慰めしようと献上したところ、「 このものは諸々の菓子を越えて美味である 」とのお言葉を賜ったところから「 諸越 」と名づけられたという。


堅く締まっているが、小さく砕いて口に入れると、す〜っと溶けて、香ばしさと上品な甘さがまろやかに広がってくる。