白羊羹

自然な飴色が美しい白い羊羹



少し黄味がかった、透明感のある白色をした羊羹。「 白羊羹 」は山陰は米子の伝統銘菓である。原料となる白小豆が大山山麓で収穫されていたことから作られてきたお菓子だが、現在は上質の手亡豆( 白インゲン )を使っている。
いわゆる羊羹とはずいぶんと違った印象を受けるが、国産白豆ならではの風味が生きていて、練りの深いねっとりとした口あたりは羊羹そのものである。甘味はさほど強くなく、すっきりとしたクセのない豆の風味を活かした素朴な味わいが、香り豊かな余韻となって残る。

この白羊羹、1棹の幅が9cm、長さが20cmほどあり、普通の羊羹の倍近くの大きさだがとてもお買い得である。作っているのは「 米仙堂 」。その名は“米子”と“大山”の1文字ずつ取って付けられたのだそうな。